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糖鎖(とうさ)の情報がてんこ盛りのブログです
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細胞の表面を覆う産毛「糖鎖」 わかればわかるほど、私たちの生命維持とは切っても切り離せないほど重要な存在だということがわかってきました。 そんな中、はしかウィルスに関する記事が出ていましたので、引用します。 2007年11月6日 読売新聞 --- はしかウイルスたんぱく質の構造解明 症状悪化抑制に期待/九大研究グループ 柳雄介・九州大医学部教授(ウイルス学)らの研究グループは6日、はしかウイルスが体内に侵入する際に重要な役割を果たすたんぱく質の構造を世界で初めて解明したと発表した。研究成果は米国科学アカデミー紀要電子版に近く掲載される。 柳教授らによると、ウイルスは自己増殖できないため、細胞に入り込み、寄生する形で増殖する。はしかウイルスは、ウイルス表面の「Hたんぱく質」が、細胞表面の「SLAM」というたんぱく質の分子を受容体にして結合して細胞に侵入する。 柳教授らは、Hたんぱく質をX線で解析。その結果、表面の大部分はブドウ糖など糖類が鎖状になった物質「糖鎖」で覆われ、残りの覆われていない部分でSLAMと結合していることを突き止めた。 この覆われていない部分に効く抗ウイルス薬が開発されれば、はしかの症状悪化を抑えることができるという。 はしかの感染者は世界で年間約3000万人、死者は約35万人とされる。柳教授は「ウイルスが細胞に侵入するメカニズムの一端を明らかにすることができた。同様の構造を持つほかのウイルスや病原体の解明につながる可能性もある」と話している。 --- ウィルスは生物か非生物かといわれるほど、不可思議なものです。 その動きと糖鎖が密接に関わっているということがわかった今、糖鎖研究により抗ウィルス薬が開発されればはしかだけではなく、さまざまな病気に立ち向かうことができそうです。 これまた期待できそうですね。 病気と糖鎖の関わりはあちらこちらで取り上げられていますが、その中でもがんと糖鎖との関わりは皆が注目しています。 なにしろ、日本人のがんでなくなる人は3人に1人といわれていますから。 ここで、2007年10月23日付けの読売新聞から関連記事を引用します。 --- 肝臓がんを血液で判別 北大グループ「糖鎖」を解析発症前診断に道 生物の細胞を覆う「糖鎖」という生体物質のタイプから、肝臓がんの発症者と健康な人をほぼ確実に見分ける方法を、北海道大の研究グループが発見した。臨床的に応用されれば、エックス線などによる画像診断よりも早期に発症を確認でき、発症前診断につながる可能性もある。近く論文が米国の生化学専門誌に掲載される。 研究を行ったのは北大大学院先端生命科学研究院の西村紳一郎教授らのグループ。北大病院が保存する肝がん患者83人と健常者20人の血清から糖鎖だけを分離し、発症者に特有の傾向を調べた。 (中略) 糖鎖がもつ機能解明の研究は世界的にも数年前から本格化したばかり。西村教授らは2005年、多数のサンプルを用いた大規模解析の手法を全国に先駆けて開発している。今年3月、血清から糖鎖を短時間で取り出す装置が完成し、今回が初めての解析だった。 西村教授は「1000分の1cc程度の血液で分析できるので、健康診断時の採血から調べられる。今後は子宮がんや生活習慣病などにも研究対象を広げていきたい」と話している。 --- がんのみならず、私たちに身近な生活習慣病などにも糖鎖研究が進につれて、大きな成果が期待できそうです。 インフルエンザ・ワクチンでタミフルが糖鎖を応用したものとして有名ですが、インフルエンザだけではなく多くの感染症治療開発に糖鎖が貢献することは間違いないようです。 2006年8月19日の毎日新聞には以下のような記事が掲載されました。 --- ヒト型糖鎖:増田化学工業と香川大、 「糖鎖」大量生産に成功−−世界初 /香川 ◇がん早期発見診断薬や感染症治療薬開発に道 ロケット燃料などに用いられる爆発性のヒドラジンの関連物資を製造する増田化学工業(本社・高松市、増田隆文社長)と、香川大総合生命科学実験センターの研究グループが「ヒト型糖鎖」の大量生産に世界で初めて成功した。安価な糖鎖の調達を可能にし、がんなどの早期発見に有効な診断薬やインフルエンザなどの感染症治療薬の開発、再生医療の研究促進につながると期待される。 --- 化学分野、生物学分野の研究者たちが日夜糖鎖研究に取り組むことにより、夢の新薬開発の実現に着実に近づいている気がします。 |
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