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糖鎖(とうさ)の情報がてんこ盛りのブログです
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日本の糖鎖研究においてノーベル賞に最も近い人、もう一人が大阪大学の谷口直之教授といわれています。 2005年08月13日付けの静岡新聞に以下のような記事が載りましたので、引用します。 --- 【「糖鎖」の働き解明へ - がんや感染症に関与 - 】 ゲノム、タンパク質に次ぐ“第三の生命因子” 実用重視の研究に期待 厚生労働省は二十三日までに、ゲノム(全遺伝情報)、タンパク質に次ぎ、さまざまな生命現象を引き起こす第三の因子「糖鎖」の働きを解明する研究に取り組むことを決めた。 糖鎖は、ブドウ糖や果糖などの糖質が鎖状に連なって、前身の細胞の表面に枝のように突き出ているもの。体を形づくるタンパク質に結合して多様な機能を持たせるほか、細胞同士の認識や作用、がんの転移や病原体の侵入にも関係する。 研究が進めば、がんや感染症の予防、治療法の開発につながり、人工臓器の実用化や再生医療など幅広い分野に役立つと期待される。厚労省は、研究班を設置し、二〇〇六年から三年間をめどに研究を進める計画。 (中略) 谷口直之大阪大教授(糖鎖生物学)の話 糖鎖を解明しないと、人間の体のことは分からない。データの集積や情報交換、専門の研究者育成を進めなければならず、本来は国立の専門研究機関を設立し組織的に研究することが必要。しかし系統的、総合的な国の資金援助がない。厚生労働省の今回の取り組みは決して早いとはいえないが、病気の治療は診断、新薬開発など実用面を重視した研究が進展しそうだ。 --- 糖鎖の全貌が解明されたら医者が入らなくなるのではないかとまでいわれているこの研究は、今世界中で私たちの知らない水面下で進められているようです。 是非とも日本の糖鎖研究が活発に進むことにより、世界の研究レベルの底上げに貢献していただきたいですね。 それは、とりもなおさず私たち、或いは私たちの次世代の医療や健康な生活に直結してくるものですから... 現在、糖鎖研究で最もノーベル賞に近い教授が2人いるといわれています。 その一人が北海道大学の西村紳一郎教授です。 2004年11月11日付けの日本経済新聞の記事を引用します。 --- 全遺伝情報(ゲノム)に基づいて作られるたんぱく質を解析する「ポストゲノム」の研究が活発になっているが、西村の研究は期待も込めて「次世代ポストゲノム」と呼ばれている。 生粋の学者だが、社交性に富み交渉力にもたけているとの声は多い。 二〇〇一年に糖鎖の自動合成装置を開発、装置と研究室の運営手腕に着目した塩野義製薬が西村と糖尿病の治療に使うインシュリンの共同研究に着手した。 たんぱく質でできているインシュリンに糖鎖を付け、血糖値抑制効果を持続させることを目指す。 糖鎖がたんぱく質を変える働きを応用した「たんぱく創薬」は世界でもまだ珍しい。 西村は一九九三年に北大最年少の三十三歳で教授に就任、二〇〇四年には国内化学分野で最も権威ある賞の一つである「高分子学会賞」を受賞した。 はたから見れば順風満帆な研究者人生に見えるが、本人からは「実は挫折ばかり」と意外な言葉が飛び出す。 父親が化学教師を務める北海道千歳高校に進学したが、歴史や政治経済に関心が高く、当初は東大や京大を目指した。 だが、現役合格は難しいと判断し、北大理学部に志望を変更。 四年生の時には成績が思わしくなく、学生に人気があった遺伝子や細胞などをテーマにする研究室に入れなかったという。 たまたま入った研究室で出会ったのが糖鎖だった。主要な研究テーマではなかったが「だれも注目していない分野にこそ、掘り出し物がある」と発想を転換。 糖鎖の機能を確かめるため、昔の論文を読み返しながら合成に取り組んだが、独学のため思うような結果が出なかった。 転機は大学院修了後に入った理化学研究所(埼玉県和光市)で訪れた。 実験の水準や機器は大学をはるかに上回り、見るもの、聞くものすべてが新鮮だった。 懸命に研究を続け、手作業でようやく糖鎖の合成に成功。 そのノウハウが自動合成装置の開発につながった。 研究で壁にぶつかることは多いが、決してあきらめない。 「難しい、分からないからといって、そのままにしておいては進歩がない。 大学院時代に苦労した経験があったからこそ、理研で解決すべきポイントが分かった」と振り返る。 自動合成装置を活用した「たんぱく創薬」とともに、今後、力を入れるのが糖鎖の構造解析だ。 糖鎖は病気の発症前後で構造が変化するため、予防診断に活用できる。 〇五年度末までに自動解析装置を開発し、米サン・マイクロシステムズなどと病状ごとに構造変化のデータベースを作成、診断や治療に役立てる。 実現すれば医療への貢献は大きい。 その時、「将来のノーベル賞候補」の呼び声は一段と現実味を帯びる。 --- 糖鎖研究においては日本が世界をリードしています。 西村教授に是非頑張っていただいて、「日本の糖鎖研究」でノーベル賞をとっていただきたいものです。 2003年5月23日付けの日本経済新聞に以下のような記事が掲載されました。 --- 【がん治療法共同研究 塩野義などと「糖鎖」データベース化 】 北海道大学は塩野義製薬、日立ハイテクノロジーズ、米サン・マイクロシステムズと共同で、人の細胞の表面にある糖鎖に着目したがん治療法の研究に着手した。 糖鎖の変異に関する情報を胃がんなど症状ごとに集めてデータベースを作り、三年後をメドに新たな診断法や新薬の開発につなげる。 共同研究は北大大学院理学研究科の西村紳一郎教授を中心に進める。北大医学部付属病院などで同意を得た患者からがん細胞を入手し、糖鎖の構造変化についての情報を収集。日立ハイテクノロジーズの測定技術、サン・マイクロシステムズの情報処理技術を活用し、データベースを築く。 蓄積したがん細胞の糖鎖の情報と正常な細胞とを比べれば、患者の診断や薬が効いているかどうかを確認できるという。塩野義製薬などとの研究では、異常な糖鎖を正常に戻したり、破壊したりする薬の開発を目指す。 --- 大学と製薬会社の組合せはわかりやすいのですが、そこに日立ハイテクノロジーズとサン・マイクロシステムズというIT関連会社が名を連ねているので、ちょっとびっくり!しました。 といっても、ヒトゲノムの解読にしても、たんぱく質の解明にしてもデータベースはなくてはならないものです。 糖鎖の解明もしかり! このニュースは糖鎖研究が本格的に、しかも大々的に進められていることを物語っています。 |
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